規則やルールで不自由なスポーツではなく、自由奔放に神社の境内や野山を駆け回って遊んだ「チャンバラごっこ」を新しい安全な用具を開発することで「安全と公平そして自由」を担保し、室内で行う現代的なチャンバラごっことして『スポーツ』の土俵に引き上げました。
用具は「エアーソフト剣」と称する柔らかい剣状のもので、その中身は世界中どこにでも共通する空気です。この用具の開発によって、世界中の人々が共通のスタンスで競技できるようになったのです。
スポチャンは世界に40万人の仲間がいます。近い将来には国体競技種目を目指します、そしてオリンピック競技種目にする目標をもって拡大させていきます。
もちろん、生涯スポーツとして、そして武道としても、多くの皆様が楽しんで頂ける爽やかなスポーツです。
スポチャンにはさまざまなバリエーションが用意されています。例えば1対1で行うものは「対戦」といい、1対3などのように同人数でないものを「乱戦」という。また体育館やグランドで30対30,50対50など集団で戦うものは「合戦」といいこれはいわば昔のイクサごっこのことです。又、車椅子や障害者も参画しています。
力の差や体躯の差がある場合(子供対大人など)は得物(武器のことを得物といっている)の長さを変えて対戦する。例えば、小太刀(60cm)対長剣(100cm)などとハンディをつければ、その差が克服できます。世界チャンピオンを相手にしても長剣を持った子供3〜4人でかかれば、子供たちのほうが勝つこともあります。
引っ込み思案の子供や、いじめられっ子も合戦や乱戦の仲間に入って体育館や運動場、野山を力一杯駆けめぐれば、日頃のストレスや運動不足も一挙に解消することができると思います。
言葉の通じない外国の人達ともこの一本のエアーソフト剣で友達になることができるし、頭に紙風船をつけての風船割りゲームなどと友達、先生、親子の連帯感を深める上で大いに役立っています。
障害者大会も各地で盛んに実施されていますが、それはリハビリーとして、又健常者とのコミュニケーションとして役立っています。その指導者や、習技者それぞれの価値観でスポチャンを大いに活用しあまり老若男女の体力差や年齢差を気にせずきわめてリラックスした雰囲気をつくり自然の中で楽しむことが出来るよう推進しています。
これは日本の中でも、昨今の青少年の教育離れはそれを如実に証明しています。「教える」と称して、「おさえる」という圧状教育がその端々に垣間見えるからかもしれません。
とにもかくにも我々は”世界人を理解する、世界人に理解される”ということをテーマに、「それには1人でも多くの世界の人たちと対話すること」として、それを実践していきます。そしてお互いに正々堂々と力一杯戦うことで、その流れる汗の中に共通の言葉はなくとも「心の対話」はできていると思っています。
スポーツのすばらしさは「詭弁を弄せずとも真の心の対話のできること」だと思う。スポチャンとは、騎士道精神、武士道精神すなわちフェアープレイを尊重し、勝負に拘泥せず、物事に執着しない、さわやかな人間になって、世界人に仲間入りをさせていただくトレーニングの場だと思っています。
そのために、我々はさまざまな企画やイベントに参画をさせていただき、また協会も率先して地域(市町村単位)の交流会を開催しているところです。